次回予約が思うように取れないサロンが、まず見直したい3つのこと
「その場で次回予約を決めてもらえない」というお悩みは、美容室のオーナー様からよく伺います。公開されている調査データをもとに、なぜその場での即答が難しいのかを整理したうえで、サロンとして見直したい3つのポイントをまとめました。
執筆: 水野亮人
美容室のオーナー様から、「次回予約をお願いしても、その場で決めてもらえないことが多い」というお声をよく伺います。次回予約が経営上とても重要だと分かっていても、無理に勧めるとお客様の負担になってしまうのではないか、という迷いもあると思います。
結論から言うと、「その場で決めてもらう」ことにこだわりすぎると、うまくいきません。公開されている調査データを見ても、その場で予約する方は少数派です。この記事では、なぜその場での予約が難しいのかを踏まえたうえで、サロンとして見直したい3つのポイントを整理します。
その場で予約する人は、実は少数派
株式会社アライド・システムが2019年7月23日に発表した「美容室の次回予約に関するアンケート」(調査対象:リピートしている美容室がある女性・インターネット予約をしている又はしたことがある女性〔20代〜40代〕、有効回答1,072名)によると、美容室で次回予約を勧められた際に「その場でいつも予約する」と回答した女性は12.4%にとどまりました。
予約しない理由として最も多かったのは「予定が分からない」で68.3%。次いで「インターネット予約がメインだから」が25.2%、「もう行かないから」は3.1%でした。
つまり、その場で即答できない方の多くは、サロンや施術に不満があるわけではなく、単に「まだ予定が読めない」というだけです。ここを「断られた」と受け取ってしまうと、次に打てる手を見失ってしまいます。
「次も同じ店で」と思っている人は、実は多い
一方で、ファンくる(株式会社ROI)が2021年10月1日に発表した「美容室の再来店に対する意識調査」(調査期間:2021年9月15日〜9月24日、有効回答数1,000名、「ファンくる」会員が対象)では、回答者の76%が「できれば同じ美容室で次回予約をしたい」と回答しています。また、同じ美容室を2回以上利用したことがある人は96%にのぼりました。
調査対象は異なるため単純比較はできませんが、この2つの調査を並べると、見えてくる構図があります。多くのお客様は「同じ店に戻りたい」という気持ちを持っている一方で、「その場で予定を決める」というハードルの手前で足踏みしている、ということが示唆されます。次回予約の課題は、お客様の意欲の問題というより、仕組みの問題である可能性があります。
サロンが見直したい3つのこと
① 「その場での即答」を求める声かけをやめる
「予定が分からない」が最多の理由である以上、会計時に日時まで決めてもらおうとする声かけは、かえって負担になっている可能性があります。「だいたい◯週間後くらいが目安です」と目安の周期だけお伝えし、日時の決定は後日でも良いことを添えるほうが、心理的なハードルは下がります。
② ネット予約を主軸にした導線を用意する
予約しない理由の4人に1人が「インターネット予約がメインだから」と回答している以上、電話予約しか案内していない場合は機会損失が起きている可能性があります。すでに何らかの予約システムを導入している場合は、その予約ページを会計時や次回予約の案内時にすぐ示せる状態にしておくことが基本になります。
③ 来店後に「戻る理由」を1つ残す
前述のファンくる調査の対象者の76%が「同じ店に戻りたい」と思っていても、日々の忙しさの中でその気持ちは薄れていきます。会計時に、次回使える特典やポイントなど、「戻る理由」を何か1つ手元に残しておくと、後日思い出すきっかけになります。
TAGPPIでできること・できないこと
③の「戻る理由を残す」部分に、TAGPPIは使えます。ただし、できないことを先に書きます。
- 予約の受付・管理はできません。ネット予約の機能は実装していません
- お客様への一斉配信・リマインド送信もできません
- 「この方は何回来ているか」を会員ごとに自動集計して表示する画面もありません
つまり②のネット予約の導線には使えません。TAGPPIができるのは、お会計時にお店のスマートフォンへキーホルダーをタッチしていただき、ポイントを加算することです(Businessプランの機能です)。
ここで正確にお伝えしておきたいのが、来店として記録されるのは、お店の端末にタッチしてポイントを加算した時点だという点です。お客様がご自分のスマートフォンでタッチした場合は会員ページが開くだけで、記録は残りません。
貯まったポイントが一定数に達すると、あらかじめ設定しておいたクーポンを自動で発行することもできます。誕生日クーポンの自動発行にも対応しています。発行したクーポンは会員ページに表示され、お客様は画面をお見せいただくだけで使えます。会員ページ自体は無料プランでもご利用いただけ、ポイント加算やクーポン発行はBusinessプランの機能です。
TAGPPIが向かないケース
- ネット予約の受付まで一本化したい場合。予約システムは別途必要です
- 会員ごとの来店回数や最終来店日を一覧で管理したい場合。現時点ではその集計画面がありません
- 客層の多くがスマートフォンを持っていない場合
- 来店の周期が年1回程度と長い場合。ポイントが貯まる前に間隔が空いてしまいます
- すでに自社アプリや既存の予約システムに顧客管理機能が備わっていて、問題なく運用できている場合
まとめ
次回予約の課題は、「その場で決めてもらえるかどうか」だけで考えると行き詰まりやすいところがあります。多くのお客様はもともと同じ店に戻りたいと思っているという前提に立ち、①声かけの負担を減らす、②予約の導線を整える、③戻る理由を残す、の3つを分けて考えると、打てる手が増えます。TAGPPIが担えるのは③の一部だけですが、無料プランでも会員ページの見え方はご確認いただけます。
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